Tuesday, September 14, 2010
白虎野の娘 - 平沢進
遠くの空廻る花の円陣のかまびすしさに
あの日やあの日に越えてきた分岐が目を覚ます
かげろうに身を借りて道を指す娘を追い
高台に現れた名も知らぬ広野は懐かしく
あれが夢で見せた街と影の声が囁いた
来る日も来る日も幾千の分岐を越えたとき
暗がりの賢人が捨てられた日々を集め
海沿いに海沿いに見も知らぬ炎を踊らせた
あぁマントルが饒舌に火を吹き上げて
捨てられた野に立つ人を祝うよ
あぁ静かな静かな娘の視野で
あぁ見知らぬ都に灯がともりだす
高く空朱に染め火の燃えるごとくの雲模様
あの日やあの日やあの時になくした道を見せ
繰り返し夢に吹く風を追い時を下り
川沿いに川沿いに見も知らぬ至福の花を見た
あぁマントルが饒舌に火を吹き上げて
捨てられた野に立つ人を祝うよ
あぁ静かな静かな娘の視野で
あぁ見知らぬ都に灯がともりだす
あぁマントルが饒舌に火を吹き上げて
捨てられた野に立つ人を祝うよ
あぁ静かな静かな娘の視野で
あぁ見知らぬ都に灯がともりだす
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